
御祭神とご神徳
駒林神社には、応神天皇(誉田別命 八幡大神とも言う)、猿田彦大神(左義長の神)、奇稲田姫命がお祀りされています。
応神天皇は、広く八幡大神として崇敬され、厄除・開運・家内安全・地域守護の神様として親しまれてきました。
猿田彦大神は、人生の道を正しく導く神様として知られ、物事を良い方向へ導くご神徳があるとされています。
奇稲田姫命は、災いを除き、暮らしの平穏と豊かさをお守りくださる神様です。
このように当社は、災厄を祓い、日々の暮らしを整え、人生の節目を見守ってくださる神々をお祀りする神社です。厄除をはじめ、家族の無事、地域の安寧、これからの歩みの平穏を願う方々にとって、心を寄せてお参りいただけるお宮です。

創建の歴史
当社の鎮座地は、かつて務古の水門の一部にあたり、古代の要津(交通・物流の重要な港)でした。治承2年(1178)には、平清盛が上陸したとの記録が『山槐記』に見え、この地が古くから重要な場所であったことがうかがえます。こうした土地柄のため、来朝する外国人を検問する玄蕃寮(現在の税関にあたる)の出先機関が置かれ、当社はその役所内に奉斎されたことに始まると伝えられています。
また、延元元年(1336)、足利尊氏が西国敗走の折、当社に奉詣して
今むかふ 方は明石の 浦ながら
まだ晴れやらぬ 我が思ひかな
と詠み、社前の浜より乗船したと伝えられています。
その後、文政13年(1830)には髙井山城守石原清左衛門が社殿を改築し、井戸ノ町若中より狛犬一対が奉納されるなど、社頭の整備が進められました。さらに明治26年には拝殿が新築され、大正13年には社殿等が大いに修築されました。このとき、八王子八幡神社に若宮社を始め、村内の小祠を合祀し、「駒林神社」と改称しました。
現在の神社
当社は大東亜戦争中に被災することはありませんでしたが、昭和63年に社殿が焼亡しました。翌平成元年に再建されたのち、平成7年の阪神淡路大震災で再び被災しましたが、同年に社殿を復旧し、同10年には社務所を再建しています。さらに平成25年には、第62回神宮式年遷宮と出雲大社遷座祭を奉祝して大鳥居が再建され、あわせて駒ヶ林が「いかなごのくぎ煮発祥の地」であることを記した石碑も建てられました。
長い歴史の中で幾たびもの変遷を経ながら、駒林神社は今もなお、新長田南地区の氏神様として地域を見守り続けています。古くから受け継がれてきた祈りの場として、また厄除の宮として、人生の節目や日々の願いを託す場として、多くの方々にお参りされております。